8月27日、国立天文台岡山天体物理観測所の特別公開がありました。
岡山天文博物館も無料開放され、開館を待つ行列ができるほど親子連れなどで賑わいました。



国内最大級の口径188cmの反射望遠鏡です。普段はガラス越しですが、この日は中に入って、しかもドームの通路から自分の目線の高さで反射鏡を覗くことができ、自分が写るのも確認できました。
普段見学できる場所から中に入ると、柵のある床が5〜6メートル上昇し、通路に移動するようになっていました。

床が上がっていく様子がわかりますか?

望遠鏡が動くのでなく、ドームにある手すりのついた通路に移り、ドームの天井(丸い部分)が通路ごとぐるりと動き、私たちがそのまま動いて、反射望遠鏡の反射鏡を覗き込むことができるようになっています。あまりに大きなものが動くので、自分が動いているのがわからなくなるような不思議な体験をしました。


自分が写るのを見ることができます。
この反射鏡で光を集めて、観測装置で観測します。観測装置は別室にあり、普段は観測をする方もこのドーム内には入らないと聞きました。
11月の特別観望会では、普段ついていない装置をつけて、実際に覗けるようにするということです。一般に募集をして、星を観測できるという企画もあるそうなので、ぜひ応募して、見に行きたいと思います。

下に降りてから見上げる望遠鏡です。相当大きいのがわかります。

天文台の敷地内には他にも、91cm反射望遠鏡・50cm反射望遠鏡・クーデ型望遠鏡と4つのドームが並んでいます。

91cm・50cmの望遠鏡のドームも特別公開されました。
188cmのドームに比べればかわいらしくみえますが、91cm望遠鏡は国産の大口径望遠鏡の第一号機として活躍したものです。(現在は広視野近赤外線カメラとして改造中)
また、50cm望遠鏡は赤外線バーストの観測を行い、貴重なデータを世界に配信しています。
当日は岡山天文博物館も、無料開放されました。
クイズラリー・ビンゴゲーム・10分でできる顕微鏡作りなど、イベントもあり、親子連れで賑わっていました。
また、太陽観測室ではプロミネンス・黒点も観測しました。(これは普段でも利用できますので、ぜひ行ってみてください)

岡山天文博物館のホームページはhttp://www.city.asakuchi.okayama.jp/museum/index.htmlです。